男の子二人のママ、藤嶋紀恵さんの文章が、雑誌「さんさい」3月号に掲載されました。
次にその全文を載せます。
食パン
私は宮城県東松島市に住 んでいる男の子二人の母です。震災のとき、三人で友人宅に遊びに行ってました。突然の激震。大津波警報。心臓バクバク、頭の中は真っ白になり、急いで高台に車で逃げました。
知り合いの方から食パン二枚をいただき、一枚を半分に切って息子に、もう一枚は次の日のために取っておくことにしました。すると長男(七歳)が、「ママも食べて。おなか空いたでしょ?」と言って、分けてくれたんです。うれしくて泣きそうになりました。いつもは泣き虫な子が・・・・。いつの間にか、頼もしいお兄ちゃんになっていたんですね!
藤嶋紀恵(宮城県)
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