お誕生日

 皆さんの家庭でおやさまのお話をされていますか?おみちの信仰はおやさまから始まりました。おやさまのお話は信仰の原点なのです。今月から子供に話すおやさまのお話として、子供の立場から書いてみたいと思います。

 

 お誕生日

 

 ゆめちゃんは六歳、保育園の年長さんです。来年は小学校に入ります。

 ゆめちゃんの家族は、お父さんとお母さんとお兄ちゃんの四人家族です。

 今日はゆめちゃんのお誕生日です。

 ゆめちゃんはお誕生日が来るたびに、不思議に思っている事があります。今日は思い切ってお母さんに聞いてみようと思いました。

 「お母さん。お母さんはどうして、ゆめの誕生日に、『ありがとう』って言うの?」

 そうなんです。皆さんはお誕生日には、「おめでとう」と言いますね。でも、ゆめちゃんのお母さんは、「おめでとう」の後に必ず、「ありがとう」と言うのです。

 おかあさんは優しく答えてくれました。

 「それはね、ゆめちゃんが生まれる時は難産だったの。をびや許しを戴いたのにどうしてだろう、と思ったのだけど、少し不足の心があったのね、それを神様は見透かしていたのだと思う。でも前日まであんなに苦しんでいたのに、出産の日は何事も無いようにゆめちゃんが生まれたの。」

 「子供が生まれるというのは大変な事なんだ、神様のお働きがあって初めてできる事なんだ。」

 「だから、ゆめちゃん、私の子供に生まれてきてくれてありがとう。そして神様ありがとう、と思うようになったの。」

 ゆめちゃんはやっと分かりました。

 「私は神様のお陰で生まれてくる事が出来たんだ、そしてやさしいお母さんの子供として生まれる事が出来たんだ。おかあさんありがとう。神様ありがとう。」

 

 をびや許しは、親神様が人間を創めかけられた、すなわち、人間宿し込みの元のぢばから出される安産の許しです。これを頂き、親神様にもたれてお産にのぞむならば、どんな人でも安産させていただくことができます。(ようぼくハンドブックより)