ゆめちゃんの家へ和子叔母ちゃんがやって来ました。和子叔母ちゃんはお母さんの妹です。
「ゆめちゃん、こんにちは。しばらく見ないうちに大きくなったわね」
「和子叔母ちゃん、こんにちは」
「お姉さん、こんにちは。今日はお願いがあって来たの」
「和ちゃん、こんにちは」
「お願いって、なあーに」
「来月、をびや許しでおぢば帰りするんだけど、一緒に行ってほしいの。最初は旦那が一緒に行く予定だったんだけど、仕事の都合で行けなくなったのよ。それで、お姉さんにお願いしたい分け」
「こんなおなかで優を連れて行くのは大変なのよ」
優君は和子叔母さんの長男で1才7ヶ月です。やんちゃ盛りで目が離せません。
「お母さん、をびや許しってなあに」
「をびや許しは、おぢばから出される安産の許しの事で、これを頂き親神様にもたれていれば安産をさせて頂くことが出来るのよ」
「お産は女の大役と云って、昔から子供を産むことは命がけの事なのよ」
「だから、腹帯、毒忌み、凭れ物などの慣習があったのだけど、教祖はこのをびや許しを頂けば、腹帯、毒忌み、凭れ物など一切必要ないと仰ったの」
「ただ親神様に凭れていれば安産させて頂けると仰ったのよ」
「何で許しと云うの?」
「それは、人間を造り現在もご守護下さっている親神様がおられるおぢばから出されるから、そして常の心遣いに関係なく安産させていただくから、をびや許しと云うのよ」
「そうだ、日曜日だからゆめちゃんも一緒に行かない?」
「そうね、夢子が優君の面倒を見てくれたら、久しぶりに姉妹で話が出来るわね」
「えー、しょうがないな。でも私子供好きだから良いよ」
と云う事で、来月は四人でおぢば帰りすることになりました。
をびや許しは、妊娠六ヶ月目に入れば、いつでも頂くことができます。所属の教会を通じて、本部直属教会に申し出て、願書を準備します。その上でおぢばへ帰り、本人が直接願い出ると頂けます。やむを得ず本人が帰れない場合は、夫か
嫁ぎ先の親が、代わって頂くことができます。(ようぼくハンドブック)
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