お正月には門松を立てる風習があります。ゆめちゃんの家でも門松を立てます。昨年の暮れにゆめちゃんが手伝ってお父さんが作りました。
「お父さん、なぜお正月に門松を立てるの?」
「門松には、名前の通り松と、竹と梅が飾られるのだよ」
「それにはわけがあって、松には常緑という常に変わらなく緑色をしているので、心が変わらないと云う意味がある」
「竹は風が吹いても折れないので、相手に合わせる優しい心と云う意味がある。地震が来ても倒れないから竹を植えている場所は地震の被害がないと言われる」
「の実は殺菌効果があり、梅干しは長く保存が出来る。梅干しを食べると健康になると言われる」
「松竹梅は縁起の良いものとして知られているんだよ」
「へえ!そうなんだ」
「また、家族に例えると、お父さんは松のように常に変わらぬ心を持っていて、お母さんは竹のように素直な優しい心を持っていると、子供は梅のように健康に育つ言われている」
「だから、家族が仲良く健康で暮らせるように、正月に松と竹と梅を使った門松を立てるのだよ」
「私は梅ね」
「縁起の良いものに鶴と亀があるね」
「男は鶴で、鶴の一声と言って、叱るときでも一回しか言わない。ぐずぐずと何回も言うのは良くない」
「お父さんは時々何回も叱るよ!」
「今度から気を付けよう」
「女は亀で、亀は頭とお尻が同じ高さだ。だから低い心でいなければならない」
「そうすると、鶴は千年亀は万年と云うように長生きをすることが出来る」
「お父さんには長生きしてほしいので、怒るときは一回にしてね」
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