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悩みが無いのが悩み

 最近あまり悩むことがなくなりました。悩みがぜんぜん無いのではなく、小さな事でくよくよ悩むことがなくなったのです。

 

 悩みが無いと言えば好いように思われますが、悩む元が無いから悩まないと言えるのです。独身ならば夫婦の事で悩まない。子供が居ないなら子供の事で悩まない。会社に勤めていないなら人間関係で悩まない。人間関係は会社勤めだけではないのですが、仕事の人間関係は悩みの元です。

 

 逆に言えば悩むという事は、悩む元があるということです。親が居れば親の事で悩むことがあります。生きていれば生きるために悩むことがあります。だから親も要らない、生きることもやめようと考えたら、人生を否定することになります。

 

 ものの考え方を変えたら、悩みが悩みでなくなります。自分を知り、相手の事が分かったら、結構だと思えることが多くなります。「成ってくるのが天の理」という言葉があります。自分の周りに起こっている事は、長い目で見ればすべて自分にとって良いことなのだという意味です。だから、有っても結構、無くても結構、有れば有るなりに、無ければ無いなりに、どうしたら一番好いのかを考える事が大事なのです。