天理教の服装には三種類あります。それは、ハッピと教服とおつとめ着です。
ハッピは、もともとはひのきしんの時に着ていました。ところがだんだんとひのきしん以外の時も着るようになり、天理教の信者の普段着る服装になりました。
ひのきしんとは、日々神様に感謝して、自ずからの態度や行いに現わすことです。具体的には、おぢばでの土持ひのきしんや、公園や公共施設等での清掃活動があります。
ハッピは黒色の布地で出来ており、背中には「天理教」の文字が白色で染め抜かれています。襟には、左が直属教会名が、右には所属教会名が染め抜かれています。
男女の別はありませんが、女性は袖の先にゴムを入れて絞り、水仕事等がし易い様にしています。
次に、教服は朝夕のおつとめを勤める時に着ます。教服は昔の裁判官が着た服に似ており、黒色の布地で襟のところに刺繍があります。男性の物と女性の物は異なっており、男性は冠をかぶります。
最後におつとめ着は大祭や月次祭でおつとめを勤める時に着ます。
おつとめ着は、男性は黒の紋付の着物に袴を着用します。紋付の紋は丸に梅鉢です。女性は黒の紋付の着物に帯を締めます。紋付の紋は男性と同じで丸に梅鉢です。
おつとめ着の紋が梅鉢なのは、天理教の教祖中山みき様の中山家の紋が丸に梅鉢だからだと思います。
他に、お葬式の斎官をする時に着る装束があります。斎主用としては、「重服(じゅうふく)」又は「明衣(みょうえ)」があります。又、斎官用としては、「軽服(けいふく)」又は「淨衣(じょうえ)」があります。雅楽を演奏する人用に楽人服があります。
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