教会の元は講という集まりで、信仰する人たちが共にお道の教えを実践し、またおつとめをしていたのです。
講にはどんな団体でも同じように、まとめ役が必要でした。その人を講元と云います。講元となる人はその講の中で早く信仰した人であったり、人望がある人であったり、といろいろですが、講の人たちが相談して決めました。
講が教会になったとき、講元が教会長となったのですが、教会長は信者さんの同意だけではなく、教会長としての資格も必要となったのです。
昔は資格には権訓導から始まり大教正まで十四段階の資格があり、そのどれかの資格を持っていないと教会長にはなれませんでした。
今は、資格は一つだけで、大教会の会長も小さな教会の会長も同じ教会長の資格です。
教会長の資格を取るには、一般的には修養科を修了し、次に教人資格講習会を修了、教人登録をし、最後に教会長資格検定講習会を修了する必要があります。
例外として、天理教本部の学校を卒業した人で条件に当てはまる人は、教人登録をすることが出来ますから、教会長資格検定講習会を修了すると教会長の資格を取ることが出来ます。
天理教教典には次のようにあります。
会長の使命は、常に元を忘れずに、自ら進んで深く教の理を究め、心を治めて、道の先達となり、誠真実をもつて、人々を教え導くにある。
又、正文遺韻には次のように記されています。
人に先立ち、理を聞き分けて所々の芯となって、道を伝える者は、龍頭という。龍頭になったら何事も龍頭にかかってくる。それを後の者に伝えるのが、龍頭の役、それが出来るから龍頭という値打ちがあるのや。
龍頭(りゅうず)とは教会長を指していると思います。
つまり、教会長は教えの理を修め、自ら先頭に立って信仰を実践していかなければならないのです。私も心に銘記したいと思います。
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