ぢばと云う理

「ナオじいちゃん、こんにちは」

 孫の道太郎君が帰省してナオじいちゃんの所にやって来ました。道太郎君は天理にある病院に、内科の医師として勤めています。

「道太郎、元気だったか。二年ぶりぐらいかな」

「そうだね、なかなか休みが取れないので旅行にも行けないよ!」

「忙しい方が良いんだぞ、お金を使わなくても良いし、それに悪い事を覚えなくても良いからな」

「でも、程度があるよ。最近一人辞めて、通常の勤務の他に臨時の勤務が入る事があるんだ」

「それに、残業は多いし」

「それは大変だな」

「また、人間関係も大変なんだ。特にトップが代わってからは経営方針が変わり、みんな付いて行けないと言っているよ」

「お前はようぼくなんだから、ひのきしん精神でいかなくちゃいけないよ」

「ところで、朝夕のおつとめは参拝しているか?」

「いや、忙しくてなかなか参拝出来ないよ」

「いくら天理に住んでいても、神殿を参拝しなければおぢばに居るとは云えないんだぞ」

「一日一回は神殿と教祖殿に参拝してこそ、おぢばに居ると云えるんだぞ」

「仕事の関係で朝づとめ、夕づとめには参拝出来なくても、空いている時間に参拝しておつとめをすれば良いんだよ」

「そして、一日に一回は親神様と教祖とお会いして思いを打ち明ければ良いんだ」

「それが、親元に居ると云う事なんだぞ」

「云う事は分かるけど、自分の生活パターンがあるからね」

「毎日参拝すると、必ず自分の中で変わるものがある。それが今の悩みを解決してくれると思うぞ」

「何故なら、おぢばという所は親神様が人間に陽気ぐらしをさせたいと思われて、人間を創造された場所だからだ」

「そして、神殿に日参すると救かると云うことをわしが経験しているからだ」

「分かった、努力してみるよ!」