今日は元旦です、隣の健太君が年始の挨拶にやってきました。
「ナオじいちゃん、明けましておめでとうございます。」
「健太君、おめでとう」
「ナオじいちゃん、お正月早々で何なんだけど、お正月に門松を立てるのは何故なの?」
「健太、良い処に気が付いた。」
「大辞泉によると、門松は正月に家の門口に立てる飾りの松の事で、元来、年神の依り代であったとみられ、中世以降、竹を添える場合が多い、とある。」
「お目出度いものに、松竹梅というのがある。松と竹と梅だ。門松にも使われておる。」
「では、何故松竹梅が目出度いものなのか、知っているか?」
「知らない。」
「まず松竹梅の松、松と云うのは常緑と云って一年中緑色をしている。常に変わらないと云う事だ。」
「次に竹、竹と云うのは折れにくいものだ、台風が来ても簡単には折れない。それは風に逆らわず風の吹く方向にしなるから折れないのだ。風に合わせると云う事だな。」
「最後に梅、梅は殺菌効果がある、お握りの中に梅干しを入れると腐らないと云う。健康になると云う事だな。」
「なるほどね。」
「男は松のように、一度決めた事は変えない事のが大事だ。また、鶴も男で、鶴の一声と云うように、男は肝心なことは一度しか言わない。何回も云うのじゃない。これが男の役割だ。」
「女は竹のように、相手に合わせる事が大事だ。また、亀も女で、亀と云うのは頭が低い位置にある、これは心を低くすると云う事だ。これが女の役割だ。」
「松のような夫に、竹のような妻だと、梅のような健康な子供が生まれる。」
「それで松竹梅なのか。」
「最後に、女は男より長生きするようになっている。鶴は千年、亀は万年と云うだろう。」
コメントをお書きください