社会貢献

 孫の勇くんがやって来ました。

「ナオじいちゃん、こんにちは」

「ほう、勇か」

「今日はどうした?」

「社会貢献ってどんな事?」

「この前友達に言われたんだけど、お前天理教だろう、社会貢献してるかって」

「そうだな、宗教法人は国の税金を免除されているから、公益性のあることをしなければならないな」

「おみちの教えでも、互い助け合いと言っているから、また内も世界も隔てないようとも言っているから、教内同士の助け合いだけではなく、困っている人が居たら誰でも助けなければいけないな」

「おたすけはやっているけどね」

「社会貢献はおみちのおたすけとは違うな」

「布教に繋がるおたすけはNG、おさづけもNG、おさづけを使わずに人を助けることは沢山あるからな」

「たとえば、町内会の事をするのも社会貢献だな」

「へえ、そうなんだ、教会長さんで町内会長をしている人がいるけど、社会貢献しているんだね」

「まだあるぞ、堅い仕事では民生委員や児童委員、保護司や教誨師、消防団の活動や災害時のボランティアも社会貢献だな、おみちでは災害救援ひのきしん隊も社会貢献している」

「僕もこのまえ災救隊で行ったから社会貢献したんだね」

「また、最近はやりの子ども食堂やフードパントリーも大きな社会貢献をしているな」

「特殊な例としては、チャプレンや臨床宗教師があるな」

「わしは、宗教家としては、スピリチュアルな助けが求められていると思う、でもこれは資格が必要だから誰にでも出来る事ではないがな」

「身近な所では、ゴミ拾いや道路の清掃も社会貢献になる」

「ひのきしんで行っていることだ」

「でも、年に一回の行事として行うのじゃなく、月に一回とか、週に一回とか、毎日とか定期的に行う事が、社会貢献と云えるのじゃないかな」

「何か一つ実行して、友達にギャフンと言わせるんだ」

「その意気だな」