ハルさんは93歳です。大きな病気もせず、入院は2回ありましたが、元気で毎日暮らしています。
毎日の日課は、朝起きたら顔を洗い、歯を磨き、神饌物の準備をします。神殿掃除と献饌は会長である息子がやります。息子が不在の時は、神殿掃除は出来ませんが献饌は行います。ただ、最近真ん中の親神様の所は階段があり高くなっているので、苦労しているようです。
年を取ってくると、足が上がらなくなります。ちょっとした段差でも上がるのに時間が掛ります。
次に朝づとめをします。ハルさんは太鼓が役割です。本来なら円座に座って勤めるのですが、ハルさんは膝が悪く正座が出来ないので、椅子を利用しています。
また、畳の参拝場から板の間の上段(ここでおつとめを勤めます)に上がる時になかなか上がれません。一度上がろうとして転んだことがあります。それを見ていた息子が、高さが上段の半分ほどの上り台と移動式の手摺りを準備してくれました。それからは転ぶことはありませんでした。
朝食は息子と一緒に食べますが、めいめい自分で準備して食べます。
言い忘れていましたが、朝づとめの前に、血圧と体温、血中酸素濃度を調べて記録します。血圧は2回目の入院した時から測っています。体温と血中酸素濃度は新型コロナウィルスが流行ってからやっています。
午前中は、繕いものをしたり新聞や本などを読みます。午後は3時間ほど昼寝をします。
食べ物には好き嫌いがあります。嫌いなものは見るのも嫌だと言いますが、好きなものは昼寝の時間も惜しんで作ります。
ニンニクが好きで、貰ったら早速自分の好みに加工して保存食とします。最近は煮干しのダシを粉にしてニンニクに混ぜて、ハルさん保存食を作っています。美味しいのかどうかは息子には分からないそうです。
夕方、夕食の準備をします。ハルさんは体調が悪くなければ、毎日洗濯と食事の準備をします。
夕づとめをして、夕食を摂り一日を終わります。
好きなテレビ番組がある時は、チャンネル権を息子に渡さず、夢中になって観ます。
一日の最後の楽しみは、息子にマッサージをしてもらう事です。息子に食事の世話や洗濯をしてやっているから、当然でしょうと云った顔で、気持ちよさそうにしています。
長生きの秘訣は、神様の御用と自分流に暮らしていることでしょうか?
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