孫の勇くんがやって来ました。
「ナオじいちゃん、こんにちは」
「今日はどんな問題かな?」
「今自分たちがやっていることは、本当にこれで良いのかと思っているんだ」
「上の人達は、やたらと人を集めろと言っている、声を掛けろと言っている」
「何のために人を集めるのですか、と聞くと、上からそう言われているからだと言う」
「どういう事をするのですか、と聞いたら、『今考えている』と云う」
「何をするかを決めるのが先じゃないかと思うんだけど」
「そうだな、それが順序じゃな」
「上の人達も焦っているのじゃないかな」
「このままじゃいけない、何かをしなければ」
「しかし、今までのようにこちらで指示しても上手くゆかない」
「それで銘々に考えさせよう、という事になったのじゃないかな」
「でも、今までがんじがらめで来たのに、これからは自分で考えなさいと言われても、どうしたら良いか分からないよ」
「他の人たちも同じじゃないかな」
「今まで思考停止していたのだから」
「上に立つと、どうしても人を集めたがる、人を多く集めることを目的にする」
「その結果がどうなったかを考えないから、次につながらない」
「量よりも質なんじゃ」
「どうやったら人を集めることが出来るかじゃなく、何をやるか、中身をどうするかが大事なんじゃよ」
「ナオじいちゃんは、何をしたら良いと思う?」
「これはあくまでもわしの考えじゃが、今世界のあちこちで戦争が起きている」
「この世界から戦争を無くすには天理教の教えが不可欠だと思っている」
「だから、戦争を無くすために、天理教の人間は声を上げなければならないのじゃ」
「戦争を無くすためのおつとめをし、戦争を無くすための集会をする」
「戦争を無くすための活動をする事じゃと思う」
「うん、分かった、僕も戦争を無くすために何が出来るかを考えてみるよ」
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