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内から外へ

 最近のおみちは、内向きで来たような気がします。

 内々でみんな納めてしまっています。

 講演会でもほとんどが天理教内の講師を呼んでいます。

 おたすけに必要な知識は、いろいろありますが、そのほとんどが教外の専門家でなければ分からないことが多いのです。

 例えば、認知症のおたすけ、自閉症などの子供のおたすけ、など。

 また、寄付金なども内々で廻している。

 能登半島の地震の救援募金は、被災した教会に寄付される。

 もちろん、教友の助け合いは必要です。困っていたらまず教友へと言う気持ちは分かります。

 でも、困っているのは教友ばかりではないです。

 キリスト教でも、仏教でも、昔から宗教に関係なく、困っている人たちに手を差し伸べてきました。

 世界一れつ兄弟であると云う教えを伝えているおみちが、教内だけで助け合って良いのでしょうか?

 以前韓国に行った時に、こんな話を聞きました。

 釜山では、生活困窮者の為の炊き出しを、宗教団体が日替わりでやっている。天理教もキリスト教や仏教と一緒に行っている、と云うのです。

 日本では聞いたことがありません。

 昔、友人から、キリスト教の教会のバザーを手伝ったと云う話を聞きました。集まったお金は、困っている子供たちの為に寄付をするそうです。

 おみちでも、バザーは時々するようです。それで、集まったお金はと云うと、自分たちの活動費になるそうです。

 自分たちの活動費にするのを悪いと言っているのではありません。でもこれが内向きだと言っているのです。

 どんな世界でも、内向きだとしぼんでいきます。縮小していきます。今のおみちはそうなっているように思えてなりません。

 外に向かわなければ発展はないのです。

 このおみちは、世界だすけを標榜しています。教内だすけではないのです。

 世界に目を向けましょう。今戦争で亡くなっている人は何万人といます。住む所が無くて難民となっている人たちが何百万人といます。自然災害で亡くなっている人も大勢います。

 

 この戦争や自然災害が無くなるにはどうしたら良いのか、考えてみませんか。